昨日、6月15日に、第76期名人戦順位戦C級2組の藤井聡太四段🆚瀬川晶司五段の対局が行われました。
待ち時間はそれぞれ6時間で、昨年から時間の消費方式が変わったようで、簡単に言うと時間が短くなったようです。
細かなことは今回はスルーさせていただきます。
朝10時から対局がスタートして、多分私は50%ぐらいは観ていたと思います。
終了したのが夜10時40分過ぎぐらいでした。
今回の対局は、終盤戦に藤井四段が劣勢でした。
結局、最後には藤井四段の勝ちとなりましたが、瀬川五段が勝っていてもおかしくなかったです。
でも、なんというか、時間の使い方?時間の残し方が藤井四段の方が優っていたので、最後は瀬川五段は待ち時間を使い切ってしまい1分将棋になりました。
大事な難解な局面でしたが、1分将棋では考えている時間はありません。
将棋の内容は、瀬川五段の方が押していましたが、結局、将棋というのは最後にどちらが勝ったかなんですよね。
瀬川五段、本当に惜しかったと思います。
そして、多分、藤井四段は、今までの対局とは違ったものを感じていたと思います。
それは、順位戦の重さ。
C級2組の50人からC級1組へ上がれるのはたったの3人と聞いています。
なので、10戦を9勝以上でないと難しい。
つまり、初戦を落とすと、残りを全て勝たないと昇級の望みがないという感じです。
そして、まだ中学生なのに、夜10時過ぎまで対局というのも今までなかったと思います。
確かに今回の勝ちで26連勝なのですが、順位戦は甘くないぞというのを強く感じたのではないでしょうか。
瀬川五段は14歳で奨励会に入って、24歳までにプロになれず一度奨励会を辞めてサラリーマンになり、アマチュアで実績を作ってフリークラスに、そしてプロ昇段を認められC級2組に入った方のようです。
つまり、14歳でプロになった藤井四段とは対照的な苦労人。
どちらが良い悪いというのではなく、順位戦初戦にそのような人と当たるというのもまた藤井四段の運命なのか。
プロの初戦が竜王戦予選で加藤一二三九段と当たり、62歳差の対局ということで注目を浴びたわけですが、とにかく藤井四段というのは、何か持っているのでしょう。
藤井君は、今日は普通の中学生に戻って学校に登校です。
私が将棋に興味を持った年にたまたま藤井聡太君がプロになりました。
これからも、藤井聡太四段を通して、将棋を知り、将棋界を知り、他の様々な棋士を知っていこうと思ってます。